Download Director - よくあるご質問
システム要件
トラブルシューティング
Download Director は、インターネット経由で IBM 製品をダウンロードするお客様に、拡張されたダウンロード機能を提供する Java アプリケーションです。Download Director では、一時停止機能および再開機能を使用しながら、ハイパフォーマンスで信頼性の高いダウンロードを実行できます。Download Director は独立したウィンドウで開始され、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用してダウンロード場所を指定したり、ダウンロード状況を表示したりすることができます。
Download Director は Common Criteria による評価済みソフトウェアのダウンロードの標準セット に準拠しています。
一部のブラウザーでは Java アプレットがサポートされなくなったため、Download Director を改善しました。 セットアップ (ブラウザー/ユーザー構成) で Java アプレットが許可される場合、Download Director はご使用のブラウザーでアプレットとして実行されます。 許可されない場合、初めてダウンロードを開始すると、Download Director アプリケーションの一回限りのインストールを行うように指示されます。 その後、ダウンロード要求のたびにアプリケーションが開きます。
また、Download Director の起動元であるダウンロード Web ページに戻って、Download Director の代わりに HTTP ダウンロード・オプションを使用することもできます。
Download Director では、他のダウンロード・ツールにない高い機能を使用できます。代表的な機能は以下のとおりです。
- どのようなタイプの中断や接続切断からも再開可能なダウンロード
インターネット接続の切断またはブラウザーの強制終了が発生しても、Download Director はダウンロード中断時点からデータを欠落させることなく接続を再開できるので、ダウンロード時間を節約できます。 接続が切断されると、Download Director はダウンロードの再試行を自動的に行います。また、ユーザーはいつでもダウンロードの一時停止または再開ができます。 - 保証されたファイル・デリバリー
Download Director では、ファイルが正しく転送されたことを確認するために安全なハッシング・アルゴリズムを使用しています。 ダウンロードが正常に完了しなかった場合にはエラー通知を受け取ります。 この機能は Common Criteria による評価済みソフトウェアのダウンロードをサポートするための要件を満たしています。 - 高速転送
複数の接続により、DSL、ケーブル・モデム、T1 などの高速接続を使用した場合の転送速度が向上します。 - ファイアウォール経由のファイル・アクセス
Download Director では、プロキシーを設定することにより、ファイアウォール経由でファイルにアクセスできます。 - 大きなサイズのファイルのダウンロード
Download Director では、FTP および HTTP で、大きなサイズのファイルでも信頼性の高いダウンロードが可能です。 これにより、ダウンロードするファイルを複数パーツに分割したり、それを構築し直すという必要がなくなります。 - マルチプラットフォームおよび複数ブラウザーのサポート
Download Director は、Firefox、Microsoft Internet Explorer、Safari などのさまざまなブラウザーを使用してテストされます。 - 1 つのユーザー・インターフェースで複数ファイルを処理
Download Director はダウンロード・キューをサポートしているので、複数ファイルを 1 つのユーザー・インターフェースを使用してダウンロードできます。 - ダウンロード詳細の表示
Download Director では、現在のダウンロード・リストおよび過去にダウンロードしたファイルの詳細を表示できます。 - ダウンロードしたファイルの解凍
Download Director は、(.zip) (.tar) (.gz) (.tar.gz) のファイル・タイプで圧縮されたファイルの解凍をサポートしています。
Common Criteria による評価済みソフトウェアのダウンロードに Download Director を使用する理由は?
Download Director は Common Criteria による評価済みソフトウェアのダウンロードの標準セット に準拠しています。これには、ポップアップ・ウィンドウでダウンロードの状況を表示したり、何らかの理由でダウンロードが正常に完了しなかった場合に通知を受信する機能が含まれます。
Download Director を使用したダウンロードの開始方法は?
セットアップ (ブラウザー、ユーザー構成など) で Java アプレットの実行を許可している場合、ダウンロードはご使用のブラウザー・パネル内で開始されます。
アプレットがサポートされないセットアップ (Chrome、より新しいバージョンの Firefox、Edge、Java プラグインが無効にされたブラウザーなど) では、新しい Download Director アプリケーションが必要です。最初のダウンロードを開始すると、Download Director アプリケーションの一回限りのインストール・ステップを実行するように指示されます。その後、Download Director アプリケーションが必要に応じてロードされます。
Java をサポートするブラウザーでのダウンロードのステップは?
Download Director を使用するように設定されたファイルは、ダウンロード・ページに表示されます。ダウンロード・ボタン (またはリンク) をクリックしてダウンロードを開始します。初回使用時には、次の 2 つのウィンドウが表示されます。
- Download Director アプレット・ウィンドウ
- Java セキュリティー・ウィンドウ
ダウンロードを開始するには、次のステップに従います。
- Java セキュリティー・ウィンドウからアプレット権限を付与
アプレットをブラウザーで実行するときに、追加の権限を付与するよう求めるメッセージが表示されます。 拒否をすると、アプレットは実行されません。これらの権限は、Download Director によるリモート・サーバーへの接続、ローカル・ファイルの読み書き、および Java プロパティーの設定を行うために必要です。アプレット権限を付与するには、Java セキュリティー・ウィンドウが表示されたときに Download Director アプレットをクリックして 実行します。Download Director を起動するたびにこのウィンドウを表示したくない場合、アプレット権限を付与するという設定を保持するオプションを選択できます。
注: Microsoft Internet Explorer を使用している場合、インターネット・セキュリティーが「高」に設定されていると、アプレット・ウィンドウは空白になります。アプレットを正しく表示するために、この設定はデフォルト値の「中」またはそれ以下に設定する必要があります。このように設定するには、メニュー・オプション「ツール」->「インターネット オプション」->「セキュリティ」 を選択し、セキュリティー・レベルを「中」に変更します。
- ダウンロード・ディレクトリーの選択
ダウンロード場所の指定方法:- 「初期セットアップ」ウィンドウでドライブ名およびディレクトリー名を入力するか、 「参照」ボタンを使用して対象のドライブおよびディレクトリーにナビゲートします。
- ファイルごとにダウンロード場所を確認するプロンプトを表示する場合、チェック・ボックスをクリックします。 このチェック・ボックスにチェック・マークを付けないと、すべてのファイルはデフォルトのターゲット・ディレクトリーにダウンロードされます。 後でターゲット・ディレクトリーを変更する必要がある場合は、「セットアップ」ボタンをクリックした後で表示される「セットアップ」ウィンドウで変更できます。
- 「OK」をクリックして新しいディレクトリーを作成し、ダウンロードを開始します。
注:
- ダウンロードで十分なディスク・スペースが使用可能であるかを確認してください。指定したドライブで空き容量が不足している場合、 Download Director では、ディスク・スペースが不十分であるためにファイルの書き込みができない、という内容のエラー・メッセージが最後に表示されます。
- ダウンロードを一時停止して、ダウンロードの場所を「セットアップ」ウィンドウで変更すると、変更は次回のダウンロードで有効になります。
- セットアップの初回実行時に、プロファイル (dlmgr.pro) がダウンロード・ディレクトリーに作成されます。
- プロキシー・サーバーの設定 (オプション)
Download Director の初回使用時に、プロキシー設定を構成するかどうかを確認するメッセージが表示されます。 「はい」を選択すると、「セットアップ」ウィンドウが表示されます。「いいえ」を選択すると、 プロキシー設定をしないでファイルのダウンロードが試行されます。プロキシー・サーバーの設定手順:
- アプレット・ウィンドウで「セットアップ」ボタンをクリックして、「セットアップ」ウィンドウを表示します。
- 「セットアップ」ウィンドウで、接続のタイプを選択し、サーバー名およびポート番号を入力します。
- 「テスト」ボタンをクリックして、ユーザーのサーバー接続を確認します。情報ウィンドウが表示され、 接続が成功したかどうかが示されます。接続が拒否された場合、正しい設定を再入力して「OK」をクリックします。
注: 設定の構成方法がわからない場合は、プロキシー・サーバー管理者にお問い合わせください。正しい設定情報を入力後、ファイルのダウンロードが可能になります。
Java をサポートしないブラウザーでのダウンロードのステップは?
Download Director を使用するようにセットアップされたファイルは、ダウンロード・ページに示されます。ダウンロード・ボタン (またはリンク) をクリックするとダウンロードを開始できます。 最初のダウンロードを開始するときには、ワークステーションに表示される Download Director アプリケーションのインストール・ステップに従ってください。最初のファイルをダウンロードするためのパネルが表示されます。 その後、Download Director アプリケーションが必要に応じてロードされます。
Download Director で使用可能なコントロールは?
ダウンロードの開始後に、ダウンロードの一時停止/再開、設定の再構成、またはダウンロードのキャンセルができます。 Download Director ウィンドウの下部には次の 4 つのボタンがあります。
- 一時停止/再開: ダウンロードをいつでも一時停止または再開します。
- セットアップ: 設定を構成できるように「セットアップ」ウィンドウを表示します。
- 詳細: 「詳細」ウィンドウを表示して、現在のダウンロード・リストおよびダウンロード履歴リストにある、ファイルおよびファイル・グループについての情報を表示します。
- キャンセル: 現在のダウンロードをキャンセルします。
- ?: Download Director の機能に関する情報ウィンドウを表示します。
「詳細」ボタンをクリックすると、「詳細」ウィンドウが表示され、現在または過去のダウンロードに関する情報が表示されます。
- 「詳細」ウィンドウには、現在のダウンロード・リストおよびダウンロード履歴リストの 2 つの選択肢があります。
- 現在のダウンロード・リストには、現在ダウンロード中のファイルが表示されます。
- ダウンロード履歴リストには、過去に Download Director でダウンロードが完了したファイルが表示されます。
- ファイルのリストには、絶対パスを表示するオプションがあります。
- リストでファイル項目をダブルクリックして、詳細な情報を表示できます。 ファイル項目を選択すると、ウィンドウにそのファイルの詳細情報が表示されます。 ファイル・グループ項目を選択すると、そのファイル・グループ内のファイルのリストが表示されます。 「戻る」ボタンは、メイン・リストをもう一度表示します。
- 現在のリストで、ダウンロード中のファイルの隣には「>」が表示されます。
- ウィンドウを閉じるには、「閉じる」ボタンをクリックします。
解凍機能はダウンロード終了時に実行するように構成できます。または、手動で解凍するファイルを選択することができます。 ファイル・タイプが (.zip) (.tar) (.gz) (.tar.gz) の場合のみ、解凍できます。
ダウンロード完了時にファイルを解凍する方法:
- アプリケーション・ウィンドウで「セットアップ」ボタンをクリックして、「セットアップ」ウィンドウを表示 します。
- 「セットアップ」ウィンドウで「解凍オプションの設定」ボタンをクリックして、「解凍オプション」ウィンドウを表示します。
- 解凍場所を指定します。
- 「解凍前に確認」または「常に解凍」のいずれかを指定します。
- 解凍が正常に完了した後で元のファイルを削除したい場合は、「解凍後に元のファイルを削除」にチェック・マークを付けます。
- 両方の「セットアップ」ウィンドウで「OK」をクリックします。
- これで、次回のダウンロードで解凍が使用可能になりました。
手動でファイルを解凍する方法:
- アプリケーション・ウィンドウで「詳細」ボタンをクリックして、「詳細」ウィンドウを表示します。
- 「詳細」ウィンドウで、「現在のダウンロード」または「ダウンロード履歴」を選択します。
- 解凍するファイルを選択して、「詳細」ボタンをクリックします。解凍可能なファイルであれば、「解凍」ボタンが表示されます。
- 「解凍」ボタンをクリックすると、「解凍」ウィンドウが表示されます。
- 解凍オプションを選択し、「OK」をクリックして解凍します。
Download Director は使用しているコンピューター上にインストールしますか?
ご使用のブラウザーで Java アプレットがサポートされる場合、Java プラグインによりアプレットがダウンロードされ、プラグインのキャッシュに保管されます。
ブラウザーで Java アプレットがサポートされない場合、最初のダウンロード前に Download Director によって Java Web Start アプリケーションがインストールされます。
2 つのファイルが作成され、そこに Download Director の設定が保管されます。
- <java.home>/dlmgr_.pro
例: C:\Users\Marc\dlmgr_.pro
例: C:\Documents and Settings\Marc\dlmgr_.pro - <DownloadDirector>/dlmgr_.pro
例: C:\Users\Marc\DownloadDirector\dlmgr.pro
例: C:\Documents and Settings\Marc\DownloadDirector\dlmgr.pro
Download Director は、Firefox、Microsoft Internet Explorer、Safari などの複数のオペレーティング・システムを使用してテストされます。 Download Director には少なくとも Java 8 が必要です。
あなたの会社の手順に従ってJavaをインストールし、 会社で許可されている場合には https://java.com から Java 8 をインストールしてください。
Download Director ウィンドウ がポップアップ表示されないのはなぜですか?
ポップアップ・ブロッカーを使用している場合、「ダウンロード」ボタンをクリックしても Download Director ウィンドウが表示されないことがあります。ブラウザーのポップアップ・ブロッカーは「中」のレベルに設定してください。それでも表示されない場合、ポップアップ・ブロッカーを使用不可にすることが必要な場合があります。
Download Director が読み込まれないのはなぜですか?
ご使用のブラウザーで Download Director を直接使用するには、Java アプレットをサポートするブラウザーを使用する必要があります。
ネットワーク・エラーのために、Download Director が読み込まれないことがあります。その場合は、 ブラウザーを閉じてから再起動して、Download Director をもう一度開始してみてください。
Java プラグインを使用していて、ブラウザーにプロキシー・サーバーまたは Socks サーバーを使用している場合、 Java プラグインにもそのサーバーを使用する必要があります。
- Java コントロール・パネルを開くには、 Windows の「コントロール パネル」に移動して Java プラグインのアイコンをダブルクリックします。
- プロキシー (Proxies) のページ に移動します (または 「全般 (General)」ページ -> 「ネットワーク設定 (Network Settings)」)。
- プロキシー・サーバーまたは Socks サーバーを指定しから、各フィールドを入力し、Enter を押します。
- 「OK」または「了解 (Apply)」をクリックします。
- ブラウザーを再起動します。
Java セキュリティー・ウィンドウがポップアップ表示されないのはなぜですか?
Download Director のロード時に、通常、Java セキュリティー・ウィンドウがポップアップ表示されます。このウィンドウで、 アプリケーションを実行する権限を付与するように求められます。このウィンドウがポップアップ表示されないのには、2 つの理由があります。
- 過去に権限が付与されていて、権限を常に付与するように指定しました。 これは Java プラグインの通常の動作です。
- AIX の場合、APAR IY66819 をインストールする必要があるかもしれません
「プロパティー・ファイルを C:\DownloadDirector\dlmgr.pro に保存できません」というエラーが出るのはなぜですか?
このメッセージは、不十分な特権 (または無効なディレクトリー) が原因で、プロファイルを保存できないという意味です。一部のユーザーは「標準ユーザー」特権を持っていますが、この特権では Download Director のデフォルト・ロケーションでディレクトリーやファイルの新規作成をできません。この問題をパスするには、以下のいずれかを実行します。
- 自分のユーザー・フォルダーの直下にダウンロード・ロケーションを指定する (例: C:\Users\USERNAME、 /Users/USERNAME、/home/USERNAME)
- 自分の ID または「すべてのユーザー」に対してアクセス権のあるディレクトリーを作成して使用する
Download Director アプリケーションでは「既にダウンロード済み」であると示されているファイルが、ダウンロード・ディレクトリーに表示されていないのはなぜですか?
Download Director は、それらのファイルが別のディレクトリー (前回のダウンロードのターゲット・ディレクトリー) に存在することを検出しました。このような場合、Download Director はファイルの再ダウンロードを行いません。
これにより、ダウンロード済みソフトウェアのインストール中に問題が生じる可能性があります。 オプション:
- 前回ダウンロードしたファイルがもう必要でない場合は、それらを元のターゲット・ディレクトリーから削除しても問題ありません。 これにより、再ダウンロードが行われます。
- アプリケーションを実行する前または後で、「既にダウンロード済み」のファイルを新しいターゲット・ディレクトリーにコピーします。